【イラスト解説】水はけの良い土とは?排水性・保水性・通気性の良い土をわかりやすく解説

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水はけの良い土?排水性?保水性?なにそれ、どういうことか教えてー!

植物の育て方を調べたときに「水はけのよい土を使いましょう」と書いてあること多いですよね。
でも、水はけのよい土ってなに?どんな土を使えばいいの?って思ったことないでしょうか

私もガーデニングを始めたころは土についてわからないことが多く、ネットで検索しましたがどうもスッキリしませんでした。そこで、土に関する論文や参考書などで勉強を重ねたことで土の理解が深まり今では土のブレンドもしながら楽しんでいます♪

この記事では「水はけの良い土」「排水性・保水性・通気性」についてわかりやすく解説します
土の理解が深まるとガーデニングが一層楽しくなります♪

土についてのモヤモヤが少しでも減り、どんな土を買えばよいのかなど土づくりの参考になればうれしいです

目次

水はけの良い土ってどんな土?

ずばり、「根っこが水と酸素に触れる土」です

植物が生きるためには根っこから「水」「酸素」「栄養」を吸収する必要があります

水を吸うためには土が保水していなければなりません
→いわゆる保水性

酸素を吸うためには土の中に空気の通り道がなければなりません
→いわゆる排水性通気性

イラストにするとこのようなイメージです

根っこが水と空気(酸素)を吸うイメージ図

うーん、わかったような、わからないような・・・

水はけの良い土水はけが悪い土、それぞれに植えた植物の1日の様子を見てみましょう!

水はけの良い土・悪い土 植物の1日

水はけの良い土に植えた植物と水はけの悪い土に植えた植物
2つの植物がどんな1日を過ごしているのか見てみましょう!

水はけの良い土 植物の1日

まずは水はけの良い土に植えた植物の1日を見てみましょう!

8:00
水やり

・土が保水
・保水しきれない水を排水
・水の流れと同時に土の隙間に空気が流れ込む

土が水を吸収。吸収しきれない水は排水
土の隙間に空気が入る
9:00~19:00
ひなたぼっこ

・根が土の中の水分を吸う
・土の隙間にある空気から酸素を吸う

根が水と空気(酸素)を吸う
20:00~7:00
夜空をながめる

・土の中にある水分が減るため根が水を探し出す(根が伸びる)
・土の隙間にある空気から酸素を吸う

土の中の水が減り根が伸びる
8:00
水やり

・土が保水
・保水しきれない水を排水
・水の流れと同時に土の隙間に空気が流れ込む

水やりの間隔は季節や植物の種類によって異なります
夏場では1日、冬場では3日くらいで土の表面が乾いてくるくらいを目安にしています

水はけの悪い土 植物の1日

続いては、水はけの悪い土に植えた植物の1日を見てみましょう

8:00
水やり

・土が保水
・土の隙間が少ないので水が流れにくい
・水が流れ出ないので空気が土の中に入ってこない

土が水を吸収。隙間が少ないので少ししか水が流れ出ない
土の中に隙間が少ないので空気も入りにくい
9:00~19:00
ひなたぼっこ

・根が土の中の水分を吸う
・土の隙間が少なく空気がないため酸素が吸えなくて苦しい・・・

土の中に酸素が少ない
20:00~7:00
夜空をながめる

・土の中の水がまだたたくさん残っている
・土の隙間が少なく空気がないため酸素が吸えなくて苦しい・・・

土の中の水がまだたくさん残っている
8:00
水やり

・土が保水
・土の隙間が少ないので水が流れ出ない
・水が流れ出ないので空気が土の中に入ってこない

酸素が吸えない状態が続くと根が腐っていき、枯れてしまいます
これが「根腐れ」です

水はけの良い土を使っていても「根腐れ」する

水はけの良い土を使っていても水やりの頻度が多すぎたり、鉢が大きすぎたりしても酸素不足で根腐れになることがあります
水はけの良い土を使うだけでなく、鉢の大きさや種類、植物にあった水やりの頻度も大切です

土の中に隙間をつくって空気を入れることが大切なんだね!
でもどうやって隙間を作るの?

隙間つくりのポイントは団粒構造水はけの良い土選びだよ

団粒構造ってなに?

ずばり、小さな土団子がたくさんできた土のこと

この土団子は水分を吸って保ちます(保水性)
根っこがこの土団子に触れると土団子の水分を吸うことができます

この土団子と土団子の間には隙間ができます
この隙間に空気(酸素)が入るので根っこから酸素を吸うことができます

団粒構造になることで土の中に水分がある土団子空気(酸素)が入る空間の両方をつくることができるんですね

土の中に水と空気が共存している

反対に団粒構造ができていない土の場合は水を吸って保つことはできますが、空気が入る隙間がとても少ないため根っこが酸素を吸いにくくなります

特に鉢植えの場合、水やりは1~2日に1回くらいあげることが多いですのでその間に水分と酸素をまんべんなく吸収できるように団粒構造をつくることが大切です

団粒構造ができる仕組み

STEP
土の粒子が集まる

土が乾燥したり、根っこやミミズなどの動きにより土の粒が動き集まります

STEP
土の粒子をくっつける

土の中の微生物が有機物(枯れ葉など)を分解すると接着剤みたいなものを出して土の粒をくっつけます

STEP
小さな団子ができる

微生物の働きで土の粒をくっつけて土の団子ができます

これが繰り返されて団粒構造ができあがります

団粒構造の詳しい作り方は別記事で解説します
現在作成中です。少々お待ちください

どの土を選べばいいの?

いまから土を買う場合はどの土を買えばいいの?

ずばり、培養土+硬質赤玉土を買って7:3で混ぜて使うのがおすすめ!

培養土ってなに?

培養土とは植物が育ちやすいようにいろいろな土や肥料を混ぜた土です
団粒構造ができやすいように有機物が入っていたり、土の中に隙間をつくるために軽石などが入っているものもあります

硬質赤玉土ってなに?

硬質赤玉土とは硬い玉状にした赤土のことです
赤土は粘土質で保水性が高いことが特徴ですが玉状にすることで玉と玉の間に隙間を作れるため排水性・通気性がUPします

「硬質赤玉土」と「赤玉土」どっちでもいい?

「硬質赤玉土」と「赤玉土」がありますが「硬質赤玉土」がおすすめです
赤土は粘土質の土なので玉が崩れると水はけが悪くなります。再度団粒化できればよいのですが、できるだけ玉が崩れにくい硬質がおすすめです
硬質の方が少しお値段が高いです

鉢やプランターで育てる場合は根っこが広がれず鉢の中で酸素不足になりやすいためできるだけ水はけを良くしておくと良いです

このように培養土に硬質赤玉土を混ぜることで水はけ(排水性・通気性)が良くなり、さらに水もち(保水性)も良くなりますのでこれから土を買われる方はぜひ参考にしてみてください

お庭の土を水はけ良くするためには

お庭の土を水はけ良くするためには硬質赤玉土のように土に混ぜるだけで隙間をつくれる資材や微生物が分解する有機物を入れるとよいです

赤玉土以外にも、鹿沼土、日向土、パーライト、もみがらなどたくさんの資材があります
このように土を改良する資材のことを土壌改良資材と呼びます

実際に粘土質の土を土壌改良した記事はこちら

まとめ

この記事では「水はけの良い土」「排水性・保水性・通気性」について解説しました

植物が生きるためには根っこから「水」「酸素」「栄養」を吸収する必要があります。植物の生活しやすい土をつくることでガーデニングの失敗も減り、植物が元気に育ってくれると思います

今回はご紹介していませんが、「栄養」(養分)も重要です
栄養(養分)についての記事もアップしますので是非参考にしてくださいね♪

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この記事を書いた人

ほんの小さなお庭でせっせと草花を育てて日々ときめいているガーデナー
育てている草花の育成記録をたくさんの写真を使ってご紹介しています
基本の育て方から実際の状況までみなさんのお役に立てる情報を掲載します!

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