団粒構造の作り方完全ガイド:ステップ解説でわかりやすい【カルスNC-R活用術】

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団粒構造がいいって聞くけどどうやって作るの?

堆肥を入れると良いらしいけど堆肥ってなに?

この記事ではそんな疑問を解決できます!

植物を健康に育てるためには団粒構造が大切だということはよく知られていますよね。
でも、そのつくり方がわからないという方、多いのではないでしょうか。

この記事では、団粒構造の基本的な仕組みをおさらいしつつ、自分の庭やプランターで団粒構造を作る具体的なステップを解説します
微生物資材のカルスNC-Rを使った効果的な方法も含め下記の3つの方法を解説します

・ 基本的な作り方
・ 早く団粒化させる方法
・ 団粒構造を長く維持させる方法


これを読めば、団粒構造の「効果」を知るだけでなく、団粒構造の効率の良い作り方もわかり、すぐに土づくりを始められます
土壌改善に取り組み、植物が見違えるほど元気に育つ畑や庭、プランターを作っていきましょう!

目次

団粒構造とは

団粒構造とは土の粒が集まってできる「団子状の構造」のことです

団粒構造になることで水はけや通気性、保水性を改善して植物の根が成長しやすい環境をつくります
団粒構造がしっかりつくられると、土はふんわりと柔らかくなり植物に必要な「水」「栄養」「酸素」を吸収しやすくなります

イラストにするとこんなイメージです

STEP
土の粒が集まり小さな団子をつくる
STEP
小さな団子が集まり大きな団子をつくる
STEP
大きな団子がたくさん集まり団粒構造になる

・大きな団子と大きな団子の間には大きな隙間ができます
・この隙間は水が流れやすいため空気の通り道になります
・小さな団子と小さな団子の間には小さな隙間しかないためこの隙間に水がとどまることで土が保水できます

団粒構造になっていない土は通気性・保水性・排水性のバランスが悪く、いつもジメジメしていたり、反対にいつもカラカラに乾いてしまいます。

例えば、いつもジメジメした土では保水性が高いため水分・栄養がたくさん吸収できますが土の中に空気(酸素)が入れず酸素不足で根腐れを起こしてしまいます
反対にいつもカラカラした土では通気性・排水性が高いため酸素はたくさん吸収できますが水分・栄養が足りず枯れてしまいます

この「ジメジメした土」の保水性と「カラカラした土」の通気性・排水性のいいところどりをする方法が土の団粒化(団粒構造)なのです

団粒構造ができる仕組み

団粒構造とは土の粒が集まってできる「団子状の構造」とお伝えしましたが、この「団子」は誰が作っているのでしょうか?
それは「微生物」「植物の根」。この二つが大きな役割を果たしています
それでは団粒構造ができる仕組みを詳しく見ていきましょう!

土の中にはたくさんの微生物が生息しています
その微生物が土の中の有機物を分解するときに粘着性の物質(膠物質)を分泌します
この粘着性の物質が土の粒同士をつなぎ合わせて団粒をつくります

有機物とは?堆肥とは?

有機物とは植物や動物由来の自然な素材のことです。ガーデニングや家庭菜園などの土づくりにおいては腐葉土やバーク堆肥、もみがら、牛糞たい肥などのことを言います

こういった団粒がつくられ、やがて大きな団粒構造が完成します
また、微生物の働き以外では植物の根が伸びるときにまわりの土を押し分けてることで団子をつくることができます

団粒構造のつくり方

団粒構造を作るためには、特に微生物の働きが欠かせません。
ここでは微生物を活かした団粒構造の作り方について
具体的な手順を解説します
また、もっと早く団粒化させる方法や、長い間効果を維持させる方法もお伝えしていきます

基本のつくり方

まずは団粒構造の基本的な作り方について
有機物を混ぜて土の中の微生物に分解してもらうことで団粒構造をつくっていきます

STEP
土を耕す

・お庭や畑の場合は土を耕して土の中に酸素をいれてあげましょう
・耕すことで次のステップで入れる有機物が混ざりやすくなります

STEP
植物質の有機物を混ぜ込む

・微生物が分解する堆肥をいれます

・微生物のエサになる炭素分を多く含んでいる植物由来の有機物を使用します

植物由来の有機物とは

・腐葉土

・バーク堆肥

・雑草などの植物残渣

STEP
1か月~2か月間は植物は植えない

・土の中でゆっくり分解されます
・分解中は微生物が活発に動いており、このときに植物を植えると生育障害が起こります
・有機物を入れてから1か月~2か月間は土づくりの期間として植栽は控えましょう

有機物の分解が活発に行われているときは植物の植え付けはできませんのでこのようなスケジュールになります

↑タップで大きくなります

早く植えたい!早く団粒構造をつくりたい!ときの方法(微生物資材+植物の根の働き)

1か月~2か月も待ってられない!
早く植物植えたいんだけどダメ?

少しでも早く団粒構造つくる方法はないの?

微生物資材を使えば最速で1週間後から植え付けできるよ!
団粒構造も早く作れます

微生物資材を使うとこのようになります

↑タップで大きくなります

そうです。微生物が有機物を分解している期間も植物を育てることができます

その結果、次のようなメリットが生まれます

①土壌改良しながら植物を育てられる
②植物の根の伸長による団粒化も促進できる

「微生物資材」という名前を初めて聞く方は「なんだか怪しくない?」と思われるかもしれませんが、園芸・農業業界では何十年も昔から親しまれている土壌改良資材です
特に、「嫌気性微生物資材」という種類の資材を使うことで上記のようなメリットが生まれます

代表的な微生物資材はこちら「カルスNC-R」

カルスNC-Rについて

リサール酵産株式会社が製造している微生物資材

リサール酵産は創業49年目の農業用微生物資材のメーカーでその看板製品がカルスNC-R

カルスNC-Rに入っている微生物は「嫌気性微生物」と呼ばれ、微生物が活発に働いているときでも植物を植え付けることができます。
一般的な微生物(好気性微生物)では有機物を分解するときに発熱して土が熱くなるなどして植物の生育に悪影響がでますが、嫌気性微生物はこういった発熱などが少ないため夏場は1週間冬場は3週間後には植物の植え付けが可能になります

微生物資材(カルスNC-R)を使う方法

STEP
土を耕す

・お庭や畑の場合は土を耕して土の中に酸素をいれてあげましょう
・耕すことで後ほど入れるたい肥が混ざりやすくなります

STEP
雑草などの緑肥を土の上にかぶせる

・微生物の量が多いため分解できる量も増えます

・堆肥ではなく、雑草などの緑肥などをいれましょう

緑肥とは

土に植わっている植物をそのまま土にすきこんでしまう方法です
収穫の終わった野菜の残渣(葉や茎、根)や雑草でもOK

STEP
緑肥の上にカルスNC-Rと米ぬかをまく

・緑肥の上にパラパラとまきます

米ぬかは必ずまきましょう
米ぬかは微生物の大好物です。投入された微生物たちにすぐエサを与えないと弱ってしまいます
※米ぬかが手に入らないときはコチラをお試しください

STEP
土と緑肥とカルスNC-Rを混ぜる

・カルスNC-Rは紫外線に弱いためしっかりと土と混ぜあわせましょう

・混ぜた後上から土をかぶせるとなお良いです☆

STEP
水をかけて1週間~3週間たったら植物植え付けOK

・水をかけることで微生物が活動を始めます

夏場は1週間、冬場は3週間たてば植物を植えてもOK

各資材の使用量

お庭・畑など1㎡あたり

カルスNC-R30g
米ぬか300g
緑肥適量

プランター1個あたり

カルスNC-R100g
米ぬか100~300g
緑肥適量

楽天市場に「カルスNC-R」と「米ぬか」の2点セット販売もありました

米ぬかが手に入らないというときはコチラもおすすめ

近所にコイン精米所がないなど、米ぬかが手に入らないときはコチラの資材もおすすめ

超カルスNC-R

こちらは米ぬかなしでも使える微生物資材です
個包装になっており家庭のガーデニングにはちょうど良いサイズになっています

違う点はこの通り

①米ぬかをまかなくても効果がでる
②カルスNC-Rより少量でOK
 ※1プランターあたり:超カルス30gでOK(カルスNC-Rは100g)
③個包装のため長期間保存できる(カルスNC-Rの使用期限は開封後半年間)

手軽に使えるので超おすすめです

土壌改良効果を長くする方法(もみがらを入れる)

微生物が団粒構造を作ってくれるのは有機物を分解している間だけなので分解が終わった後は次第に団粒構造が崩れてしまいます
雑草や緑肥は1~2か月で分解が終わってしまいます

団粒構造の土を維持するためには1年に2回くらいは有機物を入れて土づくりをした方がいいんだね

でもちょっと面倒くさいなぁ
分解期間が長くて団粒構造を作り続けてくれるモノはないの?

そんなときはコチラ「もみがら」が効果的!
分解期間はなんと約1年

もみがらとは

玄米の外側にある硬い殻の部分です。園芸では土壌改良資材としてよく使われます。軽くてフワフワしているため、土に混ぜると空気が土の中に入りやすくなるため、土の通気性・排水性が向上します。

繊維の多い植物質の有機物なので分解が終わるまでに約1年かかります

こんなイメージです

↑タップで大きくなります

1年に1回入れれば常に土壌改良してくれます

ただし、分解期間が長期間になることで土の中が窒素飢餓という状態になり植物の生育が悪くなります

窒素飢餓とは

微生物が有機物を分解するためには「窒素」という栄養素が必要です。
もみがらのように長期間分解を続ける場合、土の中の窒素を使いすぎてしまい植物の成長に必要な「窒素」まで使ってしまい成長に障害が発生します。このような状態を「窒素飢餓」と言います
窒素飢餓にならないように「窒素」を含む肥料を施すことが大切です

そこで窒素を補うために「硫安」も同時に施します

硫安とは

植物にとって重要な栄養素である窒素を供給する役割があります。初めて聞く人にとっては「化学的な名前でちょっと怖い」と感じるかもしれませんが、長年にわたって農業や園芸で使われてきた肥料で、適切な量を使えば植物の成長を促す良質な資材です

もみがらを使う方法

STEP
土を耕す

・お庭や畑の場合は土を耕して土の中に酸素をいれてあげましょう
・耕すことで後ほど入れるたい肥が混ざりやすくなります

STEP
もみがらを土の上にかぶせる

・繊維の多い植物質の有機物なので分解期間がとても長い

STEP
もみがらの上にカルスNC-R+米ぬか+硫安をまく

・カルスNR-Cと米ぬかと硫安は混ぜてからまいてもOK

米ぬか+硫安は必ずまきましょう

STEP
土を混ぜる

・カルスNC-Rは紫外線に弱いためしっかりと土と混ぜあわせましょう

・混ぜた後上からに土をかぶせるとなお良いです☆

STEP
水をかけて1週間~3週間たったら植物植え付けOK

・水をかけることで微生物が活動を始めます

夏場は1週間、冬場は3週間たてば植物を植えてもOK

各資材の使用量

お庭・畑など1㎡あたり

カルスNC-R30g
米ぬか300g
緑肥適量
もみがら1kg
硫安40g

プランター1個あたり

カルスNC-R100g
米ぬか100~300g
緑肥適量
もみがら100g
硫安4g(ひとつまみ)

楽天市場に「カルスNC-R」と「硫安」と「米ぬか」の3点セットでの販売もありました
初めてのお試しには助かりますね!

まとめ

団粒構造とは土の粒が集まってできる「団子状の構造」のことで、団粒構造がしっかりつくられると土はふんわりと柔らかくなり植物に必要な「水」「栄養」「酸素」を吸収しやすくなります

この「団子」をつくためには「微生物」「植物の根」が大きな役割を果たしています
土の中に炭素比の高い植物質の堆肥を混ぜ込むことで土壌中の微生物がこの堆肥を分解し粘性物質を分泌します
この粘性物質により小さな団子がどんどん作られ団粒構造がつくられます
また植物の根の伸長により土が押され団粒化が促進されます

微生物が有機物を分解している間は植物に生育障害で出るため、その間は植物の植え付けができません
(雑草・緑肥を分解するには1~2ヵ月かかる)
しかし嫌気性微生物資材(カルスNC-R)を使うことで堆肥を混ぜんでから最短1週間で植物の植え付けができます

有機物の分解が終わると団粒構造は徐々に崩れていくため定期的な堆肥の混ぜ込み(土づくり)が必要です
そこで分解に約1年かかる「もみがら」と「微生物資材」を合わせることで長期間にわたり団粒構造を作り続け、かつ植物も同時に育てることができます
また根の伸長による団粒効果も期待できます

土を団粒構造にするには植物を育てるのと同じように積み重ねが大切です。
もみがらや微生物資材を使うことで団粒化をスムーズに進めることができ、土づくりの手間も減らせます。
しっかりとした団粒構造ができれば植物は健康に育ち、その成長がぐんと良くなります。
焦らずに土を育てていくことが、豊かな植物の成長につながります。ぜひ楽しみながら実践してみてください!

このサイトではガーデニングの土づくりの方法や知識、また植物の育て方やおしゃれなお庭をつくる方法などを紹介しています
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この記事を書いた人

ほんの小さなお庭でせっせと草花を育てて日々ときめいているガーデナー
育てている草花の育成記録をたくさんの写真を使ってご紹介しています
基本の育て方から実際の状況までみなさんのお役に立てる情報を掲載します!

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